ドバイ、17年は日本人10万人強、家族や女性の取り込みに注力
ドバイ政府観光・商務局はこのほど、メディア向けの説明会を開催し、来日したインターナショナル・オペレーションズ・シニア・マネージャーのシャハブ・シャヤン氏が市場動向を説明するとともに、最新の観光情報を紹介した。2017年1月から10月までの累計では、世界からの訪問者数は前年比7.25%増の1287万人。日本市場については30%増の7万1000人で、通年では10万人を超えるという。ドバイ政府は「ツーリズム・ビジョン2020」を策定し、20年までに世界からの訪問者数2000万人の目標を掲げている。
16年のデータでは、全訪問者のうちレジャー目的は67.4%で平均滞在日数は5.9日。ほぼ半数にあたる47%が女性で、ファミリーまたはカップルによる旅行が64%を占めたという。シャヤン氏はこれらについて説明した上で「日本では、ドバイは富裕層向けのデスティネーションというイメージが強いが、ファミリーや女性の取り込みをさらに強化していきたい」と今後の方針を示した。
その上で、エミレーツ航空(EK)による成田・羽田・関空からの1日計3便の直行便、5時間と比較的少ない時差、ラグジュアリーから手頃な価格までの幅広いホテルカテゴリー、年間を通じて楽しめる観光素材を訴求ポイントとして紹介。「ドバイは世界で最も安全な都市。観光都市としての信頼度は高い」とアピールした。
シャヤン氏は最新の観光情報として、ファミリー向けにテーマパークの誘致を積極的に進めていることを紹介。既存の世界最大の屋内テーマパークの「IMG ワールズ・オブ・アドベンチャー」、4つのテーマパークと4つ星ホテルからなる「ドバイ・パークス&リゾート」のほか、IMG社が20年にドバイで開催されるEXPOに合わせて新たなテーマパーク「ワールド・オブ・レジェンド」をオープンする予定であることも紹介した。
文化体験については、モスクや歴史地区へのツアーやキャメルレーシングなどのほかに、ラマダン時期の訪問も提案。「普段とは違うドバイの姿が見られる。ホテルもショッピングモールも通常通りなので心配はない」と話し、旅行の時期としてあえてラマダンを避ける必要はないとの考えを示した。
このほか、ショッピングモール、ビーチ、エンターテイメント、グルメの素材を紹介。「ドバイには多彩な楽しみ方がある」と強調した。