チェコ、鉄道旅行の魅力をアピール、チャーター活用も
チェコ政府観光局はこのほど、レイル・ヨーロッパ、アエロフロート・ロシア航空(SU)と共同で鉄道旅行をテーマにした旅行会社向けのセミナーを開催し、チェコでの鉄道旅行の魅力を紹介するとともに、2018年のプロモーション方針を説明した。同局局長のモニカ・パラトコヴァー氏は「チェコの鉄道は、簡単、快適、安全、そしてリーズナブル。鉄道好きの日本人旅行者には最適なプロダクト」と強調し、参加者に商品化を呼びかけた。
パラトコヴァー氏は、日本市場については今年9月までの累計日本人旅行者数が前年比7.1%増となり、残りの月も好調に推移して通年では前年を上回ると予測。「日本市場でのチェコの人気は回復している」との認識を示した。
18年は、チェコスロバキア第一共和国の建国100周年を記念して開催されるイベントの商品化や送客を働きかけるほか、南モラヴィア州に焦点を当て、州都ブルノを中心とした7つのユネスコ世界遺産やガストロノミーを訴求する方針。鉄道旅行については同局PR&オンラインマーケティングマネージャーの麻生理子氏が、定期運行車両に加えて列車全体のチャーターが可能なことを紹介し、「チャーター料はリーズナブルで、グループやB2Bイベントにも利用価値は高い」と活用を勧めた。
今後は5月に開催される「トラベル・トレード・デイ(TTD)」に合わせてファムツアーを実施するほか、「チェコ列車の旅」をテーマとしたファムツアーを2回おこなう計画。また、業界向けのセミナーやFacebookを活用したプロモーションにも力を入れる考えだ。
レイル・ヨーロッパ在日代表の加々美恵理氏は、6月にベルリン/プラハ間の鉄道が高速化され、4時間10分で結ばれることを紹介。ドイツ/チェコ間では今後も他路線の高速化が進むことから「チェコはこれまで以上に鉄道で周遊するのにうれしい国になる」とアピールした。また、チェコ国内の周遊に最適な「ユーレイルチェコ共和国パス」、隣国も合わせた周遊に利用価値の高い「ユーレイルグローバルパス」など、各種鉄道パスの活用を呼びかけた。
SU日本・オーストラリア地区営業本部長の鈴木克也氏は、成田/モスクワ/プラハ線の乗り継ぎの利便性を強調したほか、機齢の若さや最新の機内プロダクトを紹介した。