カタール航空、キャセイに資本参加へ、754億円で9.6%
カタール航空(QR)は11月6日、キャセイパシフィック航空(CX)に資本参加することを発表した。発行済株式の約9.61%を取得するもので、同日中に手続きが完了した。
QRグループCEOのアクバル・アル・ベイカー氏は、「CXはワンワールドに加盟する仲間であり、世界で最も強力な航空会社の一つとして航空業界全体から尊敬を集め、そして将来的な成長に向け強力なポテンシャルを有している」と評価するコメントを発表し喜びを表明した。
株式は香港のキングボード・ケミカル・ホールディングスとその関連会社から取得したもので、キングボード・ケミカルの発表資料によると売却額は約51億6227万香港ドル(約754億円)。
一方、CX側も6日付でコメントを発表。「QRは世界をリードする航空会社で、同じワンワールド加盟会社として密接な協力関係にある。今後も現在の建設的関係が続くことを嬉しく思う」と述べるとともに、大株主のスワイヤー・パシフィック社と中国国際航空(CA)が、引き続き株式の74.99%を保有していることを説明している。
なお、QRは他の航空会社への資本参加を進めており、2015年から16年にかけてはブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とイベリア航空(IB)を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)の株式のうち約20%を取得したほか、LATAM航空グループは10%、メリディアーナ・フライの49%も保有している。
※訂正案内(編集部 2017年11月8日11時00分)
訂正箇所:3段落第1文
誤:CX側はコメントの発表などは予定していないが…
↓
正:CX側も6日付でコメントを発表…
お詫びするとともに訂正いたします。