ANAとJAL、17年度上期国内線旅客は5.6%増、利用率69%
全日空(NH)と日本航空(JL)の2017年度上期(4月~9月)の国内線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比5.6%増の3747万0783人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は0.1%減、RPKは5.6%増で、利用率は3.7ポイント増の69.3%となった。
2社のうち、11月2日に運航実績を発表したNHの旅客数は4.9%増の2030万756人。ASKは0.5%減、RPKは5.0%増となり、利用率は3.5ポイント増の67.6%となった。国際線と同様に、旅客数についてはNHがJLの1717万27人を上回ったが、利用率はJLが4.0ポイント増の72.0%となり、NHを上回った。JLは10月24日に上期と9月の実績を発表している(関連記事)。
NHの路線別の旅客数は、羽田/新千歳線が最も多く、0.5%減の182万4760人。2位は羽田/福岡線で4.7%増の163万9844人、3位は羽田/伊丹線で7.0%増の143万3181人となり、上位6路線を羽田線が占めた。上位3位はJLと同じ路線だった。
伸び率が最も高かったのは座席数を2倍以上増やした福岡/宮崎線で、90.0%増の10万9962人。2位は関空/福岡線で72.6%増の3万2656人、3位は羽田/宮古線で49.6%増の8万9754人。羽田/宮古線は利用率も最も高く、83.1%だった。利用率の2位は成田/伊丹線の83.0%、3位は羽田/石垣線の82.7%だった。
9月単月の2社の旅客数の合計は1.6%増の648万7016人で、ASKは2.2%減、RPKは1.5%増となり、利用率は2.7ポイント増の73.9%だった。このうちNHの旅客数は0.8%増の350万467人。ASKは3.4%減、RPKは0.8%増で、利用率は3.0ポイント増の71.5%となった。上期と同様に、旅客はNHがJLの298万6549人を上回り、利用率はJLが2.1ポイント増の77.6%でNHを上回った。
NHの路線別の旅客数は羽田/新千歳線が最も多く、3.7%減の34万1816人。2位は羽田/福岡線で4.9%増の27万8445人、3位は羽田/那覇線で8.5%増の25万666人となり、上位6路線を羽田線が占めた。上位3路線はJLと同じ結果となった。旅客数の伸び率が最も高かったのは福岡/宮崎線で111.2%増の1万8280人。次いで関空/福岡線が89.7%増の5793人、関空/新千歳線が47.1%増の2万8355人と続いた。
利用率が最も高かったのはJLと同じく羽田/宮古線で89.6%。2位は福岡/新千歳線で86.6%、3位は羽田/石垣線で85.2%となった。
国際線の詳細は別途記載(下記関連記事)。