シルクエアー、広島線に就航、機材は受領直後のB737MAXに
シンガポール航空(SQ)の子会社で短・中距離路線を運航するシルクエアー(MI)は10月30日、週3便で広島/シンガポール線の運航を開始した。機材は当初はB737-800型機を予定していたが、今月受領したばかりのB737MAX-8型機に変更。座席数はビジネスクラス12席、エコノミークラス144席の全156席で、広島発初便はビジネス8名、エコノミー126名の計135名が搭乗し、搭乗率は86.5%だった。シンガポール発初便はビジネス12名、エコノミー103名の115名と幼児3名で73.7%。SQによれば「関係者席を除く、販売できる座席はほぼ売り切った」という。
SQによれば、B737MAX-8型機は航続距離が長く、B737-800型機では難しい貨物の輸送も可能であることから、同路線への導入を決めたとのこと。37機発注したうちの初号機で、今年中にさらに2機を受領する。なお、日本発着の定期便でB737MAX-8型機を利用するのはMIが初めてとなる。
広島/シンガポール線については過去にSQが運航していたが、03年4月には撤退。定期便の就航は14年半ぶりとなる。SQによれば、同社の保有機材には大型機が多く、需要に限りがあると見られる広島線には向かないとの考えから、MIでの就航を決定したという。ロードファクターの目標は8割以上で、日本発に加えてシンガポール発の観光客の需要も見込む。将来的には1日1便に増便した後、他の日本の都市への路線開設も検討する。
30日午前には、広島空港で記念式典を開催。MI最高経営責任者のフー・チャイ・ウー氏や、広島県副知事の中下善昭氏などが路線開設を祝ったのち、テープカットを実施したという。