カリフォルニア、女子と家族の取込強化へ-セミナー開催
カリフォルニア観光局はこのほど、旅行会社やメディアなどを対象にセミナー「クラブカリフォルニア 東京」を開催した。冒頭で登壇した日本代表のマージョリー・デューイ氏は、日本人出国者の総数が増加するなか、特に20代女性の伸び率が高くなっていることについて言及し「『インスタ映え』スポットなど、女子旅に適した観光素材が多いカリフォルニアの潜在性は高い」と強調。「ソーシャルメディア映え」のする観光地を積極的に紹介し、女子旅を取り込んでいく方針を示すとともに、旅行会社に送客を呼びかけた。
同局によると、16年にカリフォルニア州を訪れた日本人の数は前年比約2%増の54万8000人。同局トラベルトレード・マネージャーの原幸代氏は、16年の日本人訪問者のうち17.5%が子供連れのファミリー層だったことを紹介し、「ファミリーはテーマパークへの訪問が多いが、次のデスティネーションを訴求してリピーターを創出していきたい」と意気込みを示した。同局は家族で楽しめる観光地や体験、イベントなどを提案する「ドリームキッズ」プロジェクトを継続中で、公式ウェブサイトの特集ページでは、旅行会社が造成する専用商品を紹介しているほか、家族旅行に役立つさまざまな情報を提供している。
原氏はそのほか、業界向けのオンライン教育プログラム「カリフォルニア・スター」についても説明。専用のアプリをダウンロードすればオフラインでも利用できる点、「お気に入り」に必要情報を保存すればいつでも閲覧ができる点など、機能面をアピールするとともに、テーマごとに学べるコンテンツ、観光局担当者からのアドバイス、フォトギャラリーなどを紹介し、「プログラムを活用して、カリフォルニアのプロになって欲しい」と呼びかけた。現在は「カリフォルニア・スター・プレゼント・キャンペーン」の第3弾を実施中で、12月31日までにプログラムを修了した旅行会社のスタッフ全員に、カリフォルニア産スパークリングワインをプレゼントする。
セミナーでは人気スタイリストで、カリフォルニアの女子旅ガイドブック「GIRL’S GETAWAY TO LOS ANGELES」の筆者でもある山脇道子さんをゲストスピーカーに迎えて、トークセッションを開催。山脇さんは「ロサンゼルスは未だに危ないイメージがあるが、実は女性同士でも安心して楽しめる街」と語り、グリフィスパークでの早朝ハイキングや、フリーマーケットの「メルローズ・トレーディング・ポスト」などを提案した。そのほか周辺の観光地として、「アートの山」として知られる「サルベーション・マウンテン」を挙げ、「インスタ映えのするスポットで女子旅でも人気になっている」と紹介した。