日本航空とアエロメヒコが提携、来年度にコードシェア開始
日本航空(JL)とアエロメヒコ航空(AM)は10月11日、来年度中にコードシェアを開始すると発表した。ワンワールドに所属するJLと、スカイチームに所属するAMによるアライアンスの枠を越えた提携で、対象はAMが運航する成田/メキシコシティ線、ロサンゼルス/グアダラハラ、モンテレー線、メキシコシティからの国内線と、JLが運航する国内線およびアジア路線。関係当局への申請と認可が条件で、具体的な実施路線や開始時期などは追って発表する。
JLは現在、共同事業を実施しているアメリカン航空(AA)が運航するコードシェア便でダラスとロサンゼルスからメキシコ国内8都市に乗り入れているが、コードシェア開始後は20都市に拡大する見込み。観光資源に恵まれたメキシコは、近年は自動車関連企業の進出によりビジネス需要も増大しており、協働により今年2月に成田/メキシコシティ線を開設した全日空(NH)と競合する考え。ちなみにJLは2010年1月まで成田/バンクーバー/メキシコシティ線を運航していたが、経営破綻により運休している。
AMは9月1日には、JLの国内空港発成田行き便からAMの成田発メキシコシティ行き便に乗り継ぐ利用者の受託手荷物について、メキシコ内外の最終目的地までのスルーチェックインを開始していたところ。両社は今後は、マイレージプログラムの連携や、ラウンジの相互利用などについても検討する。
なお、JLは今夏に入り、航空アライアンスには所属していないベトナムのLCCのベトジェット航空(VJ)、インドのFSCのヴィスタラ(UK)、ハワイアン航空(HA)と次々に提携。戦略的に重視する地域でのネットワーク拡充を進めている。