観光庁長官表彰、今年は「津軽海峡マグロ女子会」などが受賞
観光庁は9月20日、第9回の「観光庁長官表彰」の受賞者を発表した。魅力ある観光地づくりや情報発信、訪日外国人旅行者誘致など、観光の振興と発展に貢献した団体または個人を表彰するもので、今回は南北海道と青森県の13市町村の女性約70名からなる「津軽海峡マグロ女子会」、1981年創刊のロサンゼルスを拠点とする英字雑誌「Tokyo Journal」、米国のプリンセス・クルーズ社、MPIJapan Chapter名誉会長の山本牧子氏が受賞した。表彰式は10月2日に国土交通省内で開催する。
「津軽海峡マグロ女子会」は14年3月に結成。独自のイベント「マグ女のセイカン博覧会」の開催などにより新たな観光周遊ルートを策定したこと、県を超えた協力で交流人口の増加に寄与したことを評価した。「Tokyo Journal」はについては、欧米の富裕層を中心とする読者に、外国人の視点で日本全国の観光情報を発信し、訪日旅行需要の拡大と地方への誘客に貢献したことを評価した。
プリンセス・クルーズは、13年に外国クルーズ船社として初めて日本発着クルーズを専用客船で開始し、訪日外国人旅行者の増加に貢献したこと、客船内で和太鼓の演奏会などを開催し日本文化を発信していること、各寄港地でオプショナルツアーを実施して地方経済に貢献している点を評価。山本氏については、ミーティングプランナーとして長きに渡り国や自治体の有識者会議の委員を務め、ユニークベニューの開発・支援に取り組んでいること、MICEを通じた地域創生に貢献していることなどを評価したという。