8月の訪日客数は20.9%増の248万人-9月15日に2000万人達成
日本政府観光局(JNTO)によると、2017年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は前年比16.8%増の247万7500人となり、8月の記録を更新した。1月から7月までの累計は17.8%増の1891万6200人。多くの市場で夏期の休暇シーズンを迎え、旅行需要が高まるなか、航空路線の新規就航や増便、訪日クルーズの増加などが後押しした。
観光庁長官の田村明比古氏は9月20日の定例会見で、9月15日に訪日外国人旅行者数が2000万人を超えたと見られることを報告。昨年の達成時期である10月30日よりも約1ヶ月間早まったことになるが、「2000万人は単なる通過点に過ぎない。今後も質・量ともに(訪日旅行を)充実させていきたい」と語った。
市場別では中国が21.1%増の81万9700人となり、全市場を通じて初めて80万人を突破。田村氏によれば個人旅行が好調な伸びを示したことにより、1月以来7ヶ月ぶりに2桁増を記録した。2位は中韓関係の悪化などにより航空座席数が増加した韓国が35.3%増の62万900人、3位は台湾が13.4%増の37万7800人、4位は香港が23.5%増の19万6800人だった。中国を除く19市場のうち、インドネシア、イタリア、 ロシア、スペインを除く15市場は8月の記録を更新した。
伸び率が最も高かったのは43.6%増の2万4700人となったベトナムで、2位は35.8%増の2万1100人となったマレーシア、3位は35.3%増の韓国、4位は34.5%増の5800人となったロシアだった。減少したのはイタリアとスペインの2市場のみだった。
なお、8月の日本人出国者数は前年比3.9%増の188万9000人だった。詳細は別途記載(下記関連記事)。