HIS、首都圏38店舗でビットコイン決済可能に、専用商品も
エイチ・アイ・エス(HIS)は9月21日から、首都圏の38店舗で順次、仮想通貨「ビットコイン」による旅行代金の決済サービスを開始する。仮想通貨取引所「bitFlyer」を運営するビットフライヤーのサービスを利用するもので、同社によれば、旅行会社の店舗でビットコインによる決済を受け付けるのはこれが初めて。今年4月に改正資金決済法が施行され、今後のビットコイン市場の拡大が見込まれることなどから導入を決定したという。
ビットコイン決済を導入するのは、新宿本社営業所の各専門店や音楽鑑賞デスクなど15店舗、渋谷本店の3店舗、銀座本店の6店舗、丸の内本店の3店舗、池袋本店の2店舗、Hawaii 新宿三丁目の2店舗、H.I.S.旅と本と珈琲とOmotesando営業所の5店舗、銀座コア営業所、六本木営業所。新宿本社営業所の15店舗のみ9月21日から受け付け、その他の店舗は23日からとする。受領するビットコインは1決済につき200万円相当まで。利用者の反応次第では導入店舗を拡大する。
導入店舗では、ビットコイン決済専用の旅行商品も販売。例えば「LCCで行く!午前発&午後帰国で滞在時間たっぷり♪ソウル3日間」は、成田発着でエコノミークラス、1室2名利用の場合、大人1名あたり1万6800円とした。新宿本社営業所では9月21日に記念イベントを開催し、専用商品を購入した先着10名に5000円分のビットコインを贈呈。そのほか9月23日と24日には「ツーリズムEXPOジャパン2017」の会場でも専用商品を販売する。
なお、日本のクルーズ業界では米国のオーシャニア・クルーズなどの日本地区販売総代理店を務めるティーアンドティーが、今年7月からビットコイン決済を導入。航空業界ではピーチ・アビエーション(MM)が年末までに導入する予定。