南薩観光、訪日向けに乗合バスツアー、海外500社と提携めざす

  • 2017年9月12日

 鹿児島県の第2種旅行会社で、貸切バス事業やホテル事業なども手がける南薩観光はこのほど、訪日外国人旅行者向けの観光乗合型バスツアー(シート・イン・コーチ。以下SIC)として、12月から実施する「九州周遊コース」を発売した。まずは自社サイトで販売。当面の目標として、世界各国の旅行会社500社との販売提携を掲げる。

 「九州周遊コース」は4泊5日の「南九州たっぷり堪能ツアー」と「西九州SICツアー」、6泊7日の「南九州JCAツアー」の3商品で構成。例えば「南九州たっぷり堪能ツアー」では、枕崎、知覧、指宿、大隅、日南、宮崎を訪問する。当面は月に1回程度実施し、将来的には週1回のペースに増やす予定。全コースに英語の通訳ガイドが同乗する。

 なお、南薩観光は4月に全国の貸切バス事業者9社が立ち上げた「ジャパン・コースト・アライアンス」の加盟会社。今後は同社に加えて、香川県の琴平バスが10月に四国を周遊するSIC商品を、11月に神姫バスグループが大阪、京都、高山、東京を訪問するSIC商品を、それぞれ発売する。観光バスとして利用される貸切バスは営業区域制限などにより途中下車が難しいため、同アライアンスは今後は貸切バス会社間で協力し、区間を超えてSIC事業を推進する考え。