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8月の旅行業倒産は3件増の5件、負債総額3.6億円

  • 2017年9月11日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2017年8月の旅行業の倒産件数は前年比3件増の5件だった。負債総額は、元第1種旅行会社の旅人舎が2億4100万円に上ったことなどから、前年比3億2200万円増の3億6600万円に。東日本大震災関連倒産はなかった。なお、倒産件数は負債額1000万円以上の企業を対象に集計しているため、286万円の負債を抱えて旅人舎と同時に倒産した、関連会社で同名の第3種旅行会社の旅人舎については件数に含んでいない。

 旅人舎は2001年に設立。中国や東南アジア、中南米、アフリカのパッケージツアーや航空券を販売しており、ピークとなる09年9月期の売上高は約18億5000万円に上った。しかし14年にアフリカ西部で流行したエボラ出血熱、16年以降の欧州でのテロ事件などの影響で売上高は減少し、今年の3月24日付で日本旅行業協会(JATA)を退会していた。

 旅人舎以外の4件は宮城県、京都府、千葉県、東京都の会社で、地元の顧客を対象に国内の団体旅行などをおこなう小規模の事業者。負債総額はそれぞれ5000万円以下だった。4件の内訳は破産が3件、取引停止処分が1件。

 なお、宿泊業の倒産件数は1件減の6件で、負債総額は66.8%減の17億8500万円。詳細は別途記載(下記関連記事)。