外務省、米国のハリケーンで注意喚起-NHはヒューストン線運休
外務省は8月30日、米国南部で被害を拡大しているハリケーン「ハービー」について注意喚起のためのスポット情報を発出した。同省は8月26日にも、ハービーのテキサス州上陸にあわせてスポット情報を発出していたところで、今回が2回目。米国海洋気候庁(NOAA)によれば現在は勢力を弱めたものの、引き続きテキサス州やルイジアナ州に大量の降雨をもたらしているという。30日の時点ではテキサス州南東部沖にあり、今後は勢力を強めて再上陸する見通し。
外務省は注意喚起において、同地域で生命に影響を及ぼすような洪水、鉄砲水、道路の冠水などが発生しており、今後も引き続き洪水などの発生が懸念されることを説明。渡航者には報道や関係機関などから最新の気象情報を入手すること、風雨が強い時には外出を避けること、事前に避難場所を確認しておくことなどを呼びかけている。また、被災した一部地域で略奪行為が発生していることから、ヒューストン市が午前0時から5時まで夜間外出禁止令を発令していることも説明。夜間には外出せず、略奪行為に遭遇した場合は速やかにその場を離れ、安全確保に努めるよう求めている。
このほか、被害に巻きこまれて救助が必要な場合は緊急通報用番号の911番に連絡し、支援が必要な場合には最寄りの日本国大使館や総領事館に連絡するよう求めた。海外安全ホームページでは、ヒューストンの避難所リストも掲載している。
なお、ヒューストンへは全日空(NH)とユナイテッド航空(UA)が成田から1日1便を運航しているところ。NHによればヒューストン空港は8月27日から、一部施設と周辺道路に冠水被害などが発生しているため閉鎖しており、NHは8月29日から31日までの欠航を決定した。9月1日以降については運航を再開する予定だが、今後の天候や空港の状況次第で欠航するという。1日以降の計画は8月31日の13時にウェブサイトで発表する。