スペイン、テロ後の平穏をアピール、全世界にリリース発出

  • 2017年8月29日

 スペイン政府観光局は8月29日、全世界の旅行業界向けにプレスリリースを発出し、17日にテロ事件が発生したバルセロナとカンブリルスがすでに平穏を取り戻し、通常通りの観光が可能になっていることをアピールした。国家警察や治安維持部隊の働きにより、速やかに平常時の生活に戻ったこと、引き続き全力で治安維持に努めていることなどを強調するとともに「これからの訪問を計画中の方々には、安心してお越しいただけるよう案内する」と述べている。

 バルセロナの繁華街のランブラス通りで17日に起こった車両突入テロ事件では、観光客を含む少なくとも13人が死亡し、約100人が負傷。その後には同じカタルーニャ州のリゾート地のカンブリスでも同様の事件が起き、1人が死亡している。同観光局によれば、事件発生後の日本人のスペイン旅行については「キャンセルはゼロではなかったものの、大きな影響はない」とのこと。

 なお、日本からスペインへの旅行者数は、2015年には前年比26.6%増の60万1000人を記録。16年も21.3%減ながら47.4万人が訪れている。今年の1月から7月までの宿泊数の累計は、1.7%増の66万5116泊に上る。