国交省、貸切バスの覆面調査実施へ、法令遵守状況を確認

  • 2017年8月22日

 国土交通省は8月22日、貸切バス事業者の法令遵守状況について調査するための覆面調査を実施すると発表した。同省から業務委託を受けた民間機関の調査員が、一般の利用者を装って実際に運行する貸切バスに乗り込み、現場でしか確認できない運転手の休憩時間の確保、シートベルトの装着状況、交替運転者の配置、危険運転の有無などについて調査する。貸切バスの安全確保に向けた取り組みとして、現在は国の監査官が営業所や街頭で監査を実施しているが、さらなる引き締めをはかる。

 本誌の取材に答えた自動車局安全政策課によれば、覆面調査は今年度のシルバーウィークやスキーシーズンなどに約40便で実施する考え。法令違反の疑いが確認された事業者に対しては、追って国による監査を実施する。