外務省、麻しん予防で注意喚起の広域情報、伊などで流行
外務省はこのほど「海外安全ホームページ」で、海外での麻しん(はしか)の感染に関する注意喚起のための広域情報を発出した。最近ではイタリアとルーマニアで感染報告が増加していることを受け、過去に麻しんにかかったことが明らかでない旅行者には、母子手帳などで予防接種歴を確認するとともに、2回接種していない方は予防接種を検討することを呼びかけている。
麻しんは空気感染や飛沫感染によって簡単に人から人へと感染し、発症した場合には肺炎や中耳炎になることがあるほか、重篤化した場合は死に至る。2016年には全世界の感染者数は約19万人。日本は15年に世界保健機関(WHO)から、土着の麻しんウイルスが存在しない「麻しん排除国」に認定されているが、その後も輸入症例を発端とする集団発生事例が報告されている。