ANAとJAL、お盆の国内線旅客は4%増、九州が回復
全日空(NH)と日本航空(JL)が8月21日に発表した、2017年のお盆期間(8月10日~20日)の国内線の利用実績で、2社合計の旅客数は前年比4.1%増の318万5719人となった。座席数は0.9%増の373万8949席で、利用率は2.6ポイント増の85.2%。8月11日の「山の日」が金曜日となり3連休が発生するなど、日並びが良かったことから2社ともに好調だったとみられる。
企業別に見ると、NHは座席数が1.0%増の221万8732席で、旅客数が4.6%増の185万8716人となり、利用率は2.9ポイント増の83.8%となった。JLは座席数が0.9%増の152万217席、旅客数が3.5%増の132万7003人で、利用率は2.2ポイント増の87.3%だった。
NHの方面別の旅客数は、中部/羽田、成田線と羽田/八丈島線からなる「その他」が0.6%減の2万1649人となった以外は前年を上回った。最も多かったのは地震の影響から回復した九州で、4.3%増の48万1504人。2位は北海道で3.5%増の39万2898人、3位は沖縄で2.0%増の34万10人だった。前年からの伸び率では、東北・北陸が13.2%増の17万4368人で唯一2桁増に。2位は中国・四国で6.0%増の29万4123人、3位は九州となった。
利用率は沖縄が5.9ポイント増の92.9%と唯一の9割台でトップとなった。ついで「その他」が0.4ポイント減の86.8%、関西が2.7ポイント増の85.2%と続いた。伸び率の1位も沖縄で、2位は東北・北陸が4.7ポイント増の80.1%、3位は北海道が3.6ポイント増の85.1%と続いた。
JLの方面別旅客数は全方面で前年を上回った。最も多かったのは九州で7.0%増の30万6699人。続いて北海道が4.0%増の30万1768人、中国・四国が5.8%増の17万5766人となった。伸び率は1位が九州。2位が中国・四国、3位が沖縄で5.5%増の13万5130人だった。
利用率の1位は沖縄で2.0ポイント増の94.9%、2位は関西で0.7ポイント減の90.6%となり、ともに9割台に。伸び率は1位が中国・四国で4.1ポイント増の85.3%、2位が九州で2.6ポイント増の86.2%、3位が東北・四国で2.1ポイント増の86.4%となった。
なお、両社が8月3日に発表した予約状況からの増減は以下の通り。