マレーシア、9月から外国人の宿泊に課税、3月まで一部免除

  • 2017年8月20日

 マレーシア政府は9月1日から、同国内の宿泊施設に滞在する外国人旅行者を対象に、「観光税」の徴収を開始する。1人あたりではなく1部屋1泊あたり10マレーシアリンギット(約254円)を徴収する。対象となる宿泊施設はホテル、サービスアパートメント、ロッジなどで、マレーシア政府観光局によれば、総室数が4室以下のホテルや、観光文化省が許可するホームステイ施設、商業目的ではない福祉施設や政府機関の教育施設などでの宿泊は対象外。チェックアウトの際に宿泊代金とともに宿泊施設に支払う。

 すでに予約済みの記録も徴収の対象となるが、旅行会社が現地のランドオペレーターなどを通して手配した宿泊については、希望すれば来年の3月31日宿泊分まで免除される。その際は現地ランドオペレーター経由で、観光文化省の担当部署に申請する。

 なお、世界遺産の環境保全などを目的とする「Heritage Tax」が導入されているペナン島やランカウイ島、マラッカについても、Heritage Taxに上乗せする形で観光税を徴収する。Heritage Taxについては自治体ごとに額が異なる。