上半期の旅行収支は7903億円の黒字、前年比626億円増
財務省によると、2017年上半期(1月~6月)の旅行収支は7903億円の黒字で、前年から626億円増加した。受取額は1514億円増の1兆8106億円で、支払額は888億円増の1兆203億円。日本政府観光局(JNTO)によると上半期の訪日外客数は前年比17.4%増の1375万7300人、日本人出国者数は6.3%増の840万6500人だった。
旅客や貨物の航空輸送と海上輸送、建設や金融などを含めた「サービス収支」は2974億円の赤字となり、赤字幅は前年から485億円拡大した。航空輸送のうち旅客は受取額が60億円増の1587億円で、支払額が363億円増の3993億円となり、赤字は前年から303億円多い2407億円となった。海上輸送の旅客は受取額が前年並みの4億円、支払額が2億円減の63億円となり、赤字幅は前年から1億円小さい60億円となった。
6月単月の旅行収支は1343億円で、黒字幅は前年から169億円拡大した。受取額は312億円増の3017億円、支払額は143億円増の1674億円。JNTOによると、6月の訪日外客数は18.2%増の234万6500人、日本人出国者数は3.8%増の132万人だった。
「サービス収支」は499億円の赤字で、赤字幅は前年の1581億円から1082億円縮小した。航空輸送の旅客は受取額が8億円増の246億円、支払額が47億円増の660億円で、赤字は39億円拡大して414億円に。海上輸送の旅客は受取額が1億円増の1億円、支払額が7億円増の13億円で、赤字は6億円拡大し12億円となった。
※旅行の受取額は訪日外国人旅行者、支払額は日本人海外旅行者の、それぞれの宿泊費や飲食費など。輸送は旅客や貨物の運賃