ANAとJAL、17年上半期国際線旅客は4.3%増-欧州が利用率1位
全日空(NH)と日本航空(JL)の2017年上半期(1月~6月)の国際線の運航実績で、2社の旅客数の合計は前年比4.3%増の876万8435人となった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が3.8%増だったのに対し、旅客輸送量を表す有償座席キロ(RPK)が6.6%増となった結果、利用率は2.1ポイント増の77.6%となった。
2社のうち、8月3日に運航実績を発表したNHの旅客数は8.7%増の461万5138人。ASKは7.9%増、RPKは11.0%増で、利用率は2.1ポイント増の75.1%となった。旅客数ではJLを上回ったが、利用率についてはJLが2.3ポイント増の80.8%でNHを上回った。
方面別の旅客数では、NHは全方面が増加し、最も多かったのは「アジア・オセアニア」で8.5%増の318万7196人。伸び率が最も高かったのは昨年末から回復基調にある「欧州」で、20.0%増の41万1861人だった。
利用率が最も高かったのは「欧州」で、9.7ポイント増の78.6%。「北米・ホノルル」は1.8ポイント増の76.4%、「アジア・オセアニア」は0.2ポイント減の72.8%だった。
JLの方面別旅客数は「欧州」が14.6%増の33万8910人、「米大陸」が6.6%増の60万5316人となったが、他の方面は座席数を絞ったことなどもあり前年を下回った。利用率は「ハワイ・グアム」が2.1ポイント減の82.4%、「韓国」が1.4ポイント減の80.3%となった以外はすべて前年を上回った。「欧州」は8.6ポイント増の83.6%で、利用率・伸び率ともにトップ。なお、JLは7月25日に上半期と6月の実績を発表している。
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