日系2社、お盆の国内線予約は7%増、予約率1位は沖縄
全日空(NH)と日本航空(JL)が8月3日に発表した、2017年のお盆期間(8月10日~20日)の国内線の予約状況で、予約人数の合計は前年比7.2%増の284万7130人となった。座席数は0.6%増の372万9676席で、予約率は4.8ポイント増の76.3%。2社によれば、今年は8月11日の「山の日」が金曜日にあり、3連休が発生するなど日並びが良いことなどから、レジャーや帰省などが好調に推移しているという。
企業別では、NHは座席数が0.4%増の220万6110席と微増した一方、予約人数は8.3%増の165万4301人と増加し、予約率は5.4ポイント増の75.0%に。JLは座席数が0.8%増の152万3566席、予約人数は5.8%増の119万2829人、予約率は3.7ポイント増の78.3%だった。
方面別では、NHの予約数は中部/羽田、成田線と羽田/八丈島線の3路線からなる「その他」以外はすべて前年を上回った。最も伸長したのは座席数が6.0%増となった「東北・北陸」で18.8%増の15万2496人。以下は「中国・四国」が10.7%増の25万1503人、「関西」が9.9%増の11万8375人と続いた。
予約率は「沖縄」が6.9ポイント増の88.5%と最も高かった。次いで「その他」が0.7ポイント増の87.2%、「北海道」が5.8ポイント増の79.3%。最も伸びたのは「東北・北陸」で7.6ポイント増の70.6%。次いで「沖縄」が6.9ポイント増、「関西」が6.6ポイント増の65.7%となった。
JLの方面別予約数は、「関西」が0.1%減の10万1985人と微減した以外は前年を上回った。最も伸長したのは、地震の影響から回復した「九州」で12.7%増の27万5761人。次いで「中国・四国」が9.7%増の15万7168人、「東北・北陸」が7.0%増の9万4660人と続いた。
予約率は「沖縄」が2.7ポイント増の91.7%で唯一9割台に。伸び率は「九州」が最も高く、6.3ポイント増の77.2%。以下は「中国・四国」が5.9ポイント増の75.8%、「北海道」が3.4ポイント増の79.6%と続いた。
お盆期間中の臨時便は、NHは羽田/新千歳、八丈島線を合計30便運航する予定。JLは羽田/新千歳、那覇、長崎線で合計16便を運航するほか、日本エアコミューター(JC)が鹿児島/奄美線を4便運航する予定という。
期間中のピークは、下り便はNHが10日から13日まで、JLは10日から12日まで。上り便はNHが15日、16日、19日、20日で、JLは19日と20日を予想する。