日系2社、お盆の国際線予約は4%増-山の日効果も

  • 2017年8月3日

 全日空(NH)と日本航空(JL)が8月3日に発表した、2017年のお盆期間(8月10日~20日)の国際線の予約状況で、2社の予約人数の合計は前年比3.9%増の61万3533人となった。座席数は3.0%増の71万3109席、予約率は0.7ポイント増の86.0%。2社によれば、今年は8月11日の「山の日」が金曜日にあり、3連休が発生するなど日並びが良いことなどから、国際線・国内線ともに旅行需要が好調に推移しているという。

 企業別では、NHの座席数は7.2%増の39万874席、予約人数は7.4%増の32万6413人となり、予約率は0.1ポイント増の83.5%増。JLは座席数が1.7%減の32万2235席、予約人数は0.1%増の28万7120人となり、予約率は1.6ポイント増の89.1%だった。

 方面別では、NHは日本発便では北米、欧州、アジア方面を中心にレジャー需要が好調。訪日需要は中国やその他のアジア発が好調という。予約数は、座席数を7.8%減とした「リゾート」(成田・羽田/ホノルル線)が9.8%減の1万3968人と減少した以外は前年を上回った。座席数を16.6%増とした「アジア・オセアニア」は17.4%増の13万6401人となり、予約数・伸び率ともにトップに。「欧州」は3.4%増の2万8482人だった。予約率は「リゾート」が2.1ポイント減の94.8%と最も高く、伸び率は中国が4.5ポイント増の87.3%で最も大きかった。

 JLは「東南アジア」「中国」「ハワイ」「グアム」が好調に推移。予約数は座席数を13.7%増やした「ハワイ」が14.5%増の3万4669人と最も伸長したほか、「東南アジア」が4.8%増の6万7435人、「米大陸」が2.8%増の4万4363人、「グアム」が0.6%増の5060人で前年を上回った。予約率が最も高かったのは「グアム」で、0.6ポイント増の97.0%とほぼ満席に。このほか、「ハワイ」が0.7ポイント増の94.4%、「中国」が5.3ポイント増の90.6%、「オセアニア」が1.0ポイント減の90.3%となり、9割を上回った。伸び率が最も高かったのは5.3ポイント増の中国だった。

 お盆期間中のチャーター便については、NHは4便を運航する予定。関空発クロアチア行き、スロヴェニア発関空行き、成田発クロアチア行き、スロヴェニア発成田行きをそれぞれ1本ずつ運航する。JLは7便を予定しており、成田発ホノルル行きを1便、ホノルル発成田行きを2便運航するほか、成田発のブダペスト行きとリスボン行きを1便ずつ、ダブリン発とプラハ発の成田行きを1便ずつ運航する。

 期間中の出国者数のピークは、日本発はNHが10日から13日まで、JLが10日から12日まで。日本着はNHが10日、15日、16日、20日、JLは14日から16日までと20日を見込む。