中部、27年のリニア開業に向け新ビジョン、「空港活用会社」へ

  • 2017年7月31日

 中部国際空港はこのほど、2027年に東京/名古屋間で予定されているリニア中央新幹線の開業や、今後の空港間競争の激化などに対応するための「ビジョン2027」を策定した。昨春以降、35歳から45歳までの中堅社員15人が中心となって検討したもので「空港としての基本を徹底的に追求」「空港の枠を超えて進化」「国内外とつながる理想のサイズの国際空港」「空港運営会社から空港活用会社へ」など7つのテーマを掲げた。新たな数値目標は示していない。

 このうち「空港運営会社から空港活用会社へ」については、最新の取り組みの一例として、今冬に空港内で犬・猫向けのペットホテル「セントレア スカイペットホテル」を開業することを説明している。全47室で、宿泊料金や予約開始時期などは追って発表する予定。

 そのほか中部空港では、18年夏にB787-8型機の初号機を展示する複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS」、19年度上期にはLCCターミナルが開業する予定。空港周辺では複数のホテルの建設計画が進行している。