ニュージーランド、18年度は日本人1割増で11万人台へ

  • 2017年7月27日

(左から)TNZ日本局長の猪膝直樹氏、CEのイングランドホール氏  今年4月にニュージーランド政府観光局(TNZ)の最高責任者であるチーフ・エグゼクティブに就任したスティーブン・イングランドホール氏は、このほど初来日し、業界誌などのインタビューに応じた。同氏は日本市場について「2008年以来、訪問者数は毎年10万人を超えており、今後の成長が期待できる市場」と評価。17年度(16年7月~17年6月)の日本人訪問者数が前年比7.3%増の10万1120人となったことを受けて、「18年度は1割増やして11万人台を達成したい」と意欲を示した。

  今後の日本市場では「さまざまな人々に訴求できる、多様な魅力を打ち出していきたい」との考え。7月から新たに公開したプロモーション動画で、各地でのハイキングなどの魅力や、美しい景観をアピールする方針だ。イングランドホール氏は加えて「北島と南島で異なる多様な景観を訴求したい」と述べ、一例としてNPOの国際ダークスカイ協会が南島テカポに続いて「星空保護区」に認定した、北部のグレートバリア島などを紹介した。

 また、TNZが以前から課題としている、ショルダーシーズンの春(9月~11月)と秋(3月~5月)についても取り組みを強化する考えを示し、「通年で楽しめるデスティネーションをめざし、四季折々のアクティビティなどをアピールする」と考えを語った。そのほか、滞在の長期化にも取り組むとした。

 同氏はニュージーランド航空(NZ)が7月21日に週3便で就航した、羽田/オークランド線についても言及。「訪問者数の増加に弾みをつける」と喜びを示した。今後はNZと共同でピーアールに注力し、オークランド以遠の乗り継ぎについてもアピールする考えだ。

▽TNZ、新プロモーション動画