ジャルパック、下期の国内商品発売、目標は1%増の79万人
ジャルパックは7月19日、2017年度下期の国内旅行の期首商品の販売を開始した。まずは沖縄や東京ディズニーリゾート(TDR)、首都圏方面のツアーを発売。残りの北海道や九州、関西方面などは25日に発売する。東北や北陸、中部については期首商品では未設定。全方面の取扱目標は前年比1%増の79万2000人とした。
19日に開催した商品発表会で同社代表取締役社長の藤田克己氏は、最近の傾向について「訪日旅行の勢いが落ち着いてきて、仕入れ環境の逼迫や価格の上昇はこれまでよりも穏やかになってきた」と説明。ただし、週末などの仕入れは引き続き厳しい状況にあることなどなどを受け、下期の動向については保守的に見ていることを説明。目標も1%増と慎重な姿勢を示した。
下期は上期と同様に、高付加価値の旅行商品の造成に注力する方針。藤田氏は「無料化した機内WiFiサービスなど、日本航空(JL)が持つ資産を武器に付加価値を加えて商品競争力を高めたい」と話した。このほか、10周年を迎えたダイナミックパッケージ商品の強化にも取り組む。
期首商品では、JLがオフィシャルスポンサーを務めるTDRの商品で、11月から12月末までのパレード「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」を指定エリアで観覧できるツアーを設定。11月17日にはTDR内で、ジャルパック限定の貸切イベントも開催する。このほか、羽田を利用する商品の一部については、国内線ターミナル内のサクララウンジを利用できるようにする。
なお、上期は2%増の76万6000人となる見込み。九州方面は昨年の地震からの反動で10%増を予想する一方、地震による落ち込みを補うために商品価格を下げて集客していた沖縄は2%減となる見通しだ。