主要49社、16年度の国内旅行は3.1%減、外国人は14%増
観光庁が取りまとめた2016年度(16年4月~17年3月)の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比3.1%減の3兆3281億5874万円となった。外国人旅行の取扱額は14.0%増の2005億4142万円だった。
四半期別で見ると、国内旅行は第1四半期が2.1%減の7671億3143万円、第2四半期が3.0%減の9434億6241万円、第3四半期が3.1%減の8772億7464万円、第4四半期が3.5%減の7483億4003万円。外国人旅行は第1四半期が20.9%増の554億1538万円、第2四半期が7.7%増の449億8317万円、第3四半期が6.7%増の526億2013万円、第4四半期が23.7%増の484億1680万円となった。
このうち募集型企画旅行は、国内旅行の取扱額が5.3%減の1兆20億7700万円、取扱人数が7.2%減の3399万6790人となり、単価は2.0%増の2万9476円。外国人旅行は取扱額が前年並みの70億5572万円、取扱人数が7.6%増の46万1208人となった結果、単価は7.1%減の1万5298円となった。
国内旅行の取扱額を企業別で見ると、最も大きかったのはジェイティービー(JTB)15社で8.0%減の9772億2615万円。以下は、楽天が9.7%増の5141億3327万円、KNT-CTホールディングス8社が7.5%減の3235億2292万円と続いた。
前年からの伸び率では、DeNAトラベルが70.7%増の45億9238万円で1位に。次いで、日立トラベルビューローが21.7%増の123億9421万円、エヌオーイーが19.8%増の15億4561万円、IACEトラベルが18.3%増の41億7247万円、郵船トラベルが13.7%増の24億7317万円となり、計17社が前年を上回った。
外国人旅行については、取扱額が最も大きかったのは海外や国内と同じくJTB15社で、14.0%増の859億1461万円。2位は日本旅行で15.5%増の358億1135万円、3位はHIS5社で4.4%増の249億4669万円となった。
前年からの伸び率では、国内と同様にDeNAトラベルが723.7%増の10億7116万円で1位に。以下はイオンコンパスが359.4%増の5億7248万円、読売旅行が295.1%増の9860万円、ヤマハトラベルサービスが99.6%増の3億7856万円、ジャルパックが99.0%増の3324万円と続き、取り扱いのある38社のうち28社が増加した。
なお、海外旅行の取扱額は2.4%減の2兆369億789万円で、総額は2.3%減の5兆5656億804万円となった。募集型企画旅行の取扱額の総計は5.7%減の1兆6167億6510万円、取扱人数は6.6%減の3761万5726人で、単価は1.0%増の4万2981円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※観光庁は昨年9月まで50社の取扱額を掲載していたが、10月からホワイト・ベアーファミリーの情報が非開示となったため49社になった
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