フィリピン航空、マニラ/成田、羽田、関空線に新たなA333導入

  • 2017年7月5日

 フィリピン航空(PR)は10月から、マニラ/成田、羽田、関空線の一部に新仕様のエアバスA330-300型機を導入する。ビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス267席、計309席の3クラス制で、成田線は10月6日から、羽田線は11月1日から、関空線は同16日から運航を開始する。成田線と羽田線は1日2便で運航しているうちの各1便に、関空線は直行便と台北(桃園)経由便をそれぞれ1日1便運航しているうちの直行便に導入する。

 対象となる便は現在、ビジネスクラス18席、エコノミークラス344席、計362席のA330-300型機で運航しており、新仕様の機材の導入により、総座席数は53席減少する。PRによれば「LCCなどの新規就航もあり、フィリピン線は供給過多の状態にある」ことから、座席数は絞る一方で、サービスの質の向上をめざすという。加えて、増加傾向にある業務渡航者の取り込みも強化する。

 新仕様のA330-300型機のビジネスクラスは、最大約198センチメートルのフルフラットシートで、座席には空気圧で座席の硬さを調節できるPCS(Pneumatic Comfort System)を採用。シートピッチは約112センチメートル、座席幅は約60センチメートルとした。

 プレミアムエコノミークラスのシートピッチは約97センチメートルで、座席幅は約48センチメートル。レッグレストやフットレストなどを設けた。エコノミークラスのシートピッチは約81センチメートルで、座席幅は約43センチメートル。全座席にUSBポートを備えている。

 PRは8機のA330-300型機を新仕様にする予定で、まずは6月からマニラ/ホノルル線に導入。日本路線以外では、7月からメルボルン線、8月からシドニー線、9月からシンガポール線に導入する計画だ。