韓国、5月の日本人は10.8%減、朝鮮半島情勢響く
韓国観光公社(KTO)によると、2017年5月の日本人旅行者数は前年比10.8%減の15万9379人となり、2ヶ月連続で前年を下回った。同国への訪問者数が2桁減となるのは、中東呼吸器症候群(MERS)の影響で需要が低迷していた15年9月以来20ヶ月ぶり。北朝鮮による挑発行為などを受けて、外務省が4月に注意喚起のスポット情報を発出したことなどで、一時的に日本人旅行者のキャンセルが相次いだ。
本誌の取材に応えたKTOによると、キャンセルについてはすでに落ち着いたものの、6月についても約6%減で着地する見込み。今後については「FITは完全に回復しているので、あとは団体をどこまで伸ばせるかが課題。7月には再びプラスに戻したい」という。
16年の訪韓日本人旅行者数は、前年のMERSの影響から回復して25.0%増の229万7893人を記録。17年は「完全回復」に向け、年間250万人をめざしているが、1月から5月までの累計は9.3%増の93万9499人と伸び悩んでいる。