中国LCCの9エア、広州/関空線を検討、18年に日本初就航へ
上海吉祥航空(HO)の子会社でLCCの9エア(AQ)は、6月14日に開催された国際会議「CAPA LCCs in North Asia Summit 2017」の会場で本誌の取材に応え、日本初就航となる関空/広州線の開設に向けて昨年から関空と協議を進めていることを明らかにした。18年6月の就航をめざすという。広東省など中国南部に在住する中国人が主なターゲットとなる見込み。
AQは現在、国内線のみを運航しており、就航が実現すれば初めての国際線開設となる。同社エアライン・ネットワーク部スペシャリストの付冠雄氏は「今年の末までには中国民用航空局(CAAC)から国際線の運航許可を取得し、就航に向けた準備を進めたい」と説明。日本の最初の就航地に関空を選んだことについては「24時間利用できる空港で、このほどLCCターミナルも拡張した。LCCにとっては使いやすい」と述べた。そのほかには成田への就航についても関心を示し、「我々の第2拠点である貴陽からの路線開設について、成田と検討を開始した」と明かした。
AQは14年に創業し、全189席のボーイングB737-800型機を11機保有。広州などを拠点に国内の42都市に就航している。