ベトジェット、来春に関空2路線就航へ、成田も計画
ベトナムのLCCであるベトジェット航空(VJ)のボードメンバーを務めるチュー・ビエット・クオン氏は6月14日、関西国際空港内の「ホテル日航関西空港」で開催された国際会議「CAPA LCCs in North Asia Summit 2017」のパネルディスカッションで、2018年2月に関空/ハノイ線を開設する計画を明らかにした。VJはチャーター便として日本に飛来したことはあるが、日本への定期便は未開設。
同氏は「すでにスロットを確保しており、政府からの認可を待っているところ」と説明した上で、「今年の9月から航空券の販売を開始したい」と話した。3月には2路線目として関空/ホーチミン線も開設する予定で、本誌のインタビューに対しては「スロット次第ではあるが、デイリーで運航したい」との考えを示した。さらに、5月には成田/ハノイ、ホーチミン線の就航も計画していると明かした。
VJは2011年末から運航を開始。現在は全180席のエアバスA320型機と全230席のA321型機を計48機所有し、国内線を38路線、東南アジアなどへの国際線を26路線運航している。日本線の運航機材は未定だが、今年末までに受領予定のA320neo型機、またはA321型機となる見通し。
同氏はそのほか、日本航空(JL)との間でインターラインやコードシェアなどについて検討を進めていることも明らかにした。「JLとの提携を通じて、北アジア在住のベトナム人にサービスを提供していきたい」という。
関空は今年1月にLCC専用ターミナルを拡張するなど、引き続きLCCの受け入れを強化しているところ。関空/ベトナム間については、ジェットスター・パシフィック航空(BL)が今年の9月から、ハノイ、ダナン線をそれぞれ週4便で開設する予定だ。