山口・湯田温泉の西村屋が破産開始、負債3億円-中也ゆかりの宿
東京商工リサーチによると、山口市の湯田温泉西村屋は6月1日、山口地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は約3億2000万円。
「西村屋」は1906年に創業した老舗温泉旅館で、1952年に会社設立。中原中也ゆかりの宿として知られ、平成時代の初頭までは利用客も多く、年間売上高は約4億円に上ったという。しかしその後は景気の低迷などが響き、近年の年間売上高は2億円を割り込み、赤字が続いていた。また、設備投資などのための借入金の支払いも重荷となっていた。
今年3月末には旅館の不動産を売却。しかし債務を弁済しきれず、5月21日には営業を停止して今回の措置となった。今後は別会社が8月下旬を目途にリニューアルオープンする予定。