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東武鉄道、日光で高級温泉旅館「ふふ」開業へ、19年秋に

  • 2017年6月6日

完成予定図  東武鉄道と不動産開発などをおこなうヒューリックはこのほど、2019年秋を目途に栃木県日光市で「日光 ふふ(仮称)」を開業することで合意した。東武鉄道が所有する旧田母沢御用邸付属邸の跡地にヒューリックが建設するもので、運営は既存の「熱海 ふふ」等と同様に、ヒューリックが出資する合弁会社のKHリゾートマネージメントが担う見通し。「最高級のこだわりとサービスを提供する日本トップレベルの高級温泉旅館をめざす」という。

 1914年に建築された田母沢御用邸付属邸は、田母沢川を挟んだ田母沢御用邸とともに、皇室が静養のために利用。その後、48年には日光国立公園観光が払い下げを受け、宿泊施設と博物館を運営していた。63年に同社は東武鉄道の傘下に入り、06年までは「日光田母沢ホテル」として利用されていた経緯がある。ヒューリックの広報担当によれば付属邸はすでに解体され、敷地は更地になっているという。

 「日光 ふふ」の客室数は22室を予定し、全室が50平方メートル以上の天然温泉の露天風呂を完備したスイートルームとなる。付帯施設として、庭園を眺めながら食事を楽しめるレストラン、バー、大浴場などを設ける予定。バトラーサービスも提供する。

 東武鉄道グループは現在、日光エリアの活性化に向けて、蒸気機関車の運転を再開する「東武鉄道SL復活運転プロジェクト」などに取り組んでいるところ。昨年夏には2軒のリゾートホテルを直営する金谷ホテルを買収しており、20年夏には中禅寺湖畔に「ザ・リッツ・カールトン日光」の開業を予定している。