16年の日本人クルーズ人口は24.8万人、過去最高に
国土交通省はこのほど、2016年の日本のクルーズの動向について発表した。それによると、船内で1泊以上宿泊する国内外へのクルーズを利用した日本人旅行者は5年連続で20万人以上を記録し、前年比12.4%増の24万8000人に増加。そのほか日本へのクルーズ船の寄港回数は38.7%増の2017回、訪日クルーズ旅客数は78.5%増の199万2000人と、いずれも過去最多を記録した。同省によると、外国船社による日本発着クルーズの増加などが影響したという。
乗下船地または寄港地のいずれかに海外が含まれる外航クルーズの利用者は15.5%増の15万4000人。このうち外国船社によるクルーズの利用者は16.6%増の14万4000人で、日本船社は2.0%増の1万人だった。人泊数は3.3%減の118万9000人泊。外国船社によるクルーズが6.3%増の107万9000万人泊と増加した一方、日本船社はショートクルーズが増加したことにより、48.9%減の10万9000人泊と前年を大幅に下回った。
乗下船地および寄港地のすべてが日本国内となる国内クルーズの利用者は7.6%増の9万4000人。このうちクルーズ船は8.4%増の9万3000人、フェリーは60.0%減の400人だった。人泊数は1.7%減の23万2000人泊で、クルーズ船が1.5%減の23万1000人泊、フェリーが35.7%減の1000人泊とともに前年を下回った。
なお、日本を発着する外航旅客定期航路の日本人乗客数は9.5%増の15万4000人。日韓航路の乗客数の回復が影響したという。