エジプト・カイロ、「カイロ」視察レポート
2017年5月23日(火)、エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE:Japanese Travel Union of Egypt)では、カイロ市内の視察を行いました。
5月中旬は全国的に猛暑でしたが、その後暑さも和らぎ、青空の広がる清々しい天候が続いています。学校は既に夏休みに入り、朝夕の市内交通渋滞は緩和されています。
今回の定期視察では、大エジプト博物館への展示品移送が始まったエジプト考古学博物館や、カイロ国際空港の最新ターミナル、文明博物館等の視察を行いました。
その様子をご報告させていただきます。
■ 午前09:00 --- エジプト考古学博物館
2018年に予定されている「大エジプト博物館」(Grand Egyptian Museum)のソフトオープンに向け、展示品の移動が始まっております。
ツタンカーメン関係では、
葬祭用寝台3台のうちの1台(セクメト女神がデザインされたベッド)、
チャリオット(戦車)5台のうちの1台、
その他、ウシャプティ像や布製の遺物、ワイン壷など
も何点か移動しております。
また現在1階44号室にて、スイス人探検家・ブルクハルトの発見から200年を記念したアブシンベル神殿に関する特別展が行われております。(期間:2017年5月16日~6月20日)
その他、今年2017年3月にカイロ郊外のマタレイヤにて発見されたプサメティコス1世の巨像の一部が、考古学博物館の前庭に展示されております。復元後には大エジプト博物館に移送予定とのことです。
■ 午前10:30 --- カイロ国際空港・ターミナル2
改装を終え、昨年2016年10月にリニューアルオープンした「カイロ国際空港」の最新ターミナル2(T2)。エミレーツ、カタール、エティハドの中東3社他、ブリティッシュ・エアウェイズ、エールフランス、アリタリア等の欧州系航空会社などが発着しております。
エジプト航空(他スターアライアンス加盟航空会社)が発着するターミナル3(T3)は、すぐ隣りです。
T2からT3へは徒歩での移動も可能ですが、現在のところ案内板が無いため、係員の同行無しでは道順が少々分かりづらいかもしれません。
オープン当初は有料であったターミナル2のカートは、5月より無料で利用可能となりました。
なお駐車場は少し離れており、T3に近いロケーションです。カートを押しながら歩く人たちは駐車場へ向かっているようです。
観光バスは到着ターミナル(先端出口)に横付けする形で待機可能です。
■ 正午12:00 --- エジプト文明博物館
今年2017年の2月に公開が始まった「国立文明博物館」は、オールドカイロ・コプト地区から車で2~3分のフスタート通りに位置します。
スローガンは「Crafts and Industries through the Ages in Egypt」で、先史時代から現代まで陶器、織物、装身具、木工の4分野に分かれ、約400点の作品が展示されております。
モダンなデザインの展示スペースは、日本人建築家・磯崎新氏によるもので、手仕事の様子を紹介する大型液晶モニターも設置されています。
23,000平米という広大な敷地には国際会議場の他、今後は5つの展示場、映画館、レストラン、カルチャーセンターなどもオープンする予定です。
* 開館時間: 09:00~17:00
* 入場料: お一人様 EGP60 / カメラチケット EGP50 (フラッシュなし)
■ 13:00 --- オールドカイロ
いつもと変わらず静かで落ち着いた雰囲気の「オールドカイロ」です。
エリア入口では、いつものように複数の警察官が警備を行っております。
また各教会の入口では、金属探知機に加えて、一人ひとり持ち物検査が入念に行われておりました。
この日、見かけた外国人観光客は、大型バスで到着した中国人と思われる団体や数組の個人観光客でした。
情報提供:エジプト日本旅行業連盟 (JTUE)、日本海外ツアーオペレーター協会