ANAセールス、17年度はハワイに注力、A380導入に向け準備

  • 2017年6月4日

今西氏  ANAセールス代表取締役社長の今西一之氏はこのほど本誌のインタビューに応え、2017年度はハワイに注力する方針を示した。全日空(NH)が19年春から首都圏空港とホノルルを結ぶ路線にエアバスA380型機を導入し、ハワイへの座席を大幅に増やすことを見越したもの。NHと共同でプロモーションを強化し、「ANAセールスのハワイ旅行商品」の認知度の向上と販売増をめざす考え。

 今西氏は、ANAホールディングス(ANAHD)が16年から20年度までの中期経営戦略でリゾート方面を強化する方針を示していることを説明。「その最たるものが人気の高いハワイ」と述べた。一方で「NHはビジネス利用のイメージも強い。若者のレジャー客などには『ANAセールスでハワイ』ということがピンとこない人もいるのでは」との見方も示し、今後は若い社員のアイデアを活かしながら、アピールを強化する考えを語った。

 ANAセールスは昨年度からハワイ商品の営業を強化しており、16年度は約2万3000人を送客。今西氏は「今年度は3万人をハワイに送客しようと、全社一丸で取り組んでいる」と語った。NHは現在、成田から1日2便、羽田から1日1便をホノルルに運航しているが、昨年からは機材変更により徐々に座席供給量を増やしている。

 今年6月1日からは成田線の1日2便のうち、グループ会社のエアージャパン(NQ)が運航していた1便を、NHが機材を大型化して運航を開始したところ。全202席のボーイングB767型機から、全246席のB787-9型機に変更したことで、1便あたりの座席数は2割以上増加している。


※インタビューの詳細は後日掲載予定

※訂正案内(編集部 2017年06月05日 09時30分)
今西氏のお名前を一部誤って表記しておりました。お詫びするとともに訂正いたします。