外務省、フィリピンに注意喚起、ミンダナオへの戒厳令で
外務省はこのほど、「海外安全ホームページ」でフィリピンへの旅行者に向けた注意喚起のためのスポット情報を発出した。5月23日付で、同国大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏がミンダナオ地域に対する戒厳令を発出したことを受けたもの。
在フィリピン日本国大使館によれば、戒厳令は5月23日にミンダナオ島西部に位置する南ラナオ州のマラウィ市で発生した治安部隊と武装勢力との衝突や同市内の混乱などを受けたもの。戒厳令は7月22日まで有効で、期間中は治安当局による令状なしでの身柄拘束が認められる。さらに、南ラナオ州などで夜間外出禁止令が施行される予定。
外務省ではフィリピンへの旅行者に対し、最新情報の入手に務め引き続き十分注意するよう呼びかけるほか、滞在が3ヶ月未満の旅行者には「たびレジ」への登録を、3ヶ月以上の場合は在留届の提出を求めている。
なお、外務省は5月10日付でフィリピン全土において、テロへの注意喚起のためのスポット情報を発出しているほか、現在、ミンダナオ地域にレベル3の渡航中止勧告とレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」を、パラワン州南部にレベル2を、その他の全地域にはレベル1の注意喚起をそれぞれ発出している。