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外務省、マンチェスターテロ事件の情報更新、英国の対応受け

  • 2017年5月24日

 外務省は5月24日、英国のマンチェスター市で発生したテロ事件に関する注意喚起を更新した。英国政府が事件を受け、テロに対する警戒レベルを5段階中最も高い、テロ攻撃が差し迫っていることを表す「クリティカル(危機的)」に引き上げたことなどによるもの。これにより、警察と軍が連携し、イベント会場などの人が多く集まる場所の警備を強化するほか、警察がイベント実施の可否を主催者と検討することになるという。外務省では、今まで以上にテロに注意するよう求めている。

 テロ事件は、現地時間の5月22日22時頃、マンチェスター・アリーナでのコンサートの終わりに会場の出口付近で爆発物が爆発し、22名が死亡、59名が負傷したもの。イスラム教過激派組織のISILが同事件について犯行声明を発出し、さらなるテロを予告している。

 このほか、事件との関係は不明だが、ナイトクラブや映画館、野外での大規模イベントや政治集会などでのテロがネット上で呼びかけられており、外務省では今回のような閉鎖空間でのテロや、6月8日に開催される下院総選挙関連の集会などでのテロの発生を懸念。英国を訪れる旅行者に対し、最新の関連情報の入手に努めること、イベント会場や公共施設、観光施設、デパートなどの不特定多数が集まる場所などを訪れる際は、会場の出入り口付近など周囲の状況に注意し、不審な状況を察知した場合は速やかにその場を離れること、たびレジに登録することなどを引き続き呼びかけている。