ジェイティービー（JTB）グループ20社（※）の2017年3月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比9.0％減の932億2500万円となり、3ヶ月連続で前年を割り込んだ。団体旅行は27.7％減で、このうち一般団体は「宗教」が13.9％増、「提携販売」が4.8％増となったが、「企業」が2.1％減となった。教育団体は1.4％減だった。

　企画商品は1.8％増で、このうちエースJTBは取扱人数は3.0％減となったが、取扱額は1.2％増と前年を上回った。方面別の取扱人数は中国・四国が6.4％増、北海道が0.6％増、沖縄が0.3％増だった。手配旅行を含む個人旅行の総取扱額は1.4％減となった。

　訪日旅行を含む国際旅行は27.2％増の91億6400万円。「サンライズツアー」の5月6日時点の予約状況は、人員ベースで5月が10.5％増、6月が13.0％増、7月が8.4％増となった。このほか、訪日客から人気の高い紅葉の時期は、10月が52.9％増、11月が99.5％増と好調に推移しているという。

　訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」については、5月8日時点の人員ベースの予約状況で、5月が11.9％増、6月が18.1％減、7月が12.2％減となった。集計時点では5月の端午節に予約が集中しており、6月と7月の動きは鈍いが、8月は6.2％増で推移。北海道や沖縄などが人気を集めた。そのほか、中秋節と国慶節が重なる10月は前年の2倍以上の予約があり、好調に推移しているという。

　なお、海外旅行の取扱額は3.0％増の432億1100万円。その他を含む合計は3.9％減の1527億4600万円だった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

※JTBグループ20社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTBコーポレートセールス、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル