KNT-CT、16年度の国内は8.3%減、九州地震など影響

  • 2017年5月14日

 KNT-CTホールディングス(KNT-CT)の2016年度の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比8.3%減の3120億3838万円となった。このうち団体旅行は3.1%減の872億6132万円、企画旅行は11.4%減の1742億3282万円、個人旅行は5.4%減の505億4424万円と、いずれも減少した。

 団体旅行のうち一般団体は2.6%減の359億1734万円。学生団体も3.4%減の513億4397万円だった。企画旅行のメイトは北海道や沖縄方面は伸長したものの、その他の方面がOTAとの競争により不調で、15.8%減の677億2806万円。クラブツーリズムも北海道は微増、沖縄は好調だったものの、九州地震および軽井沢のバス事故の影響などで、8.4%減の1064億1083万円となった。

 なお、国内旅行以外では、海外旅行が3.2%減の1395億4450万円、外国人旅行が30.0%増の200億824万円で、関連商品などを含めた総計は5.1%減の4830億7566万円となった。


▽3月単月の国内は2.5%減、団体は増加

 3月単月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は2.5%減の237億8333万円となり、2ヶ月連続で減少した。団体旅行は8.2%増の49億411万円と増加したものの、企画旅行は4.5%減の145億1987万円、個人旅行は6.4%減の43億5935万円とともに減少した。

 団体旅行のうち一般団体は、企業のコンベンションや団体参拝などの取扱件数の増加により、13.1%増の28億4894万円に。学生団体はスポーツ大会や研修旅行などの取扱人数の増加により、2.0%増の20億5518万円となった。

 企画旅行のメイトは11.8%減の65億4389万円。方面別の取扱人数は沖縄、中国四国、信州などは前年を上回ったが、他の方面が伸び悩んだ。。

 クラブツーリズムの取扱額は2.4%増の79億7598万円。このうちバス旅行を除く国内旅行部門では2.4%増となった。方面別では、北海道は道南方面の新幹線開通効果が弱まったが、流氷商品が堅調に推移。北関東、関西、東海、伊勢なども堅調だった。バス旅行部門は、軽井沢バス事故の影響による低迷から復調傾向にあり、5.4%増となった。

 なお、国内旅行以外では、海外旅行が10.1%増の139億1344万円、外国人旅行が76.2%増の31億47万円で、総計は7.7%増の4328億6796万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。