スイス、東京支局の規模縮小、年内に大使館内に移転

  • 2017年5月14日

 スイス政府観光局は5月12日、東京支局の縮小を発表した。スイスへの日本人訪問者数の減少などによるもので、スタッフ数を6名から3名に減らすとともに、年末までにオフィスの場所を在日スイス大使館内に移転する。移転後も東京支局は維持する。

 6名のスタッフのうち、4月30日付でセールスマネージャーの阿部かすみ氏とプロモーションマネージャーの北島綾子氏は退職。セールスマネージャーは日本支局長のファビアン・クレール氏が兼務し、プロモーションは東京支局全体でおこなう。

 メディアマネージャーは引き続き押尾雅代氏。デジタルプロモーションマネージャーの牧野祐子氏は5月以降、マーケティング&プロモーションマネージャーとなった。管理業務を担当するオフィスマネージャーは引き続き森恵子氏が務めるが、18年2月末に退職。その後の管理業務は大使館が担当する予定だ。

 同局によると、16年の日本人訪問者数は前年比12.7%減の19万7567人、宿泊数は8.5%減の36万1053泊。最も多かったのは2000年の52万3290人、97万418泊で、その後は前年を上回る年もあったが徐々に減少し、2013年以降は4年連続で前年を下回った。一方、17年1月から3月までの述べ宿泊数は10.1%増と前年を上回っており、同局は「今後も変化する状況に対応しながら、戦略的にマーケティング活動を続けていく」としている。