HIS、MasterCardなど2社と提携、クーポンアプリで協力
エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、全国1万2000軒の観光施設や飲食施設などで利用できるクーポンを無料提供するアプリ「HISクーポン」で、MasterCardおよびオリエントコーポレーションのクレジットカードを利用できる施設を検索できる機能を追加した。2社との提携を受けたもので、国内外の旅行者と観光施設のマッチングをはかることがねらい。特にカード払いの頻度の高い訪日外国人旅行者に期待する。HISによればMastercardの会員数は約21億人、オリエントコーポレーションの会員は約1000万人に上る。
まずは、すでに掲載している北海道の施設約1150件のうち、2社のカードを利用できる施設のページを検索可能にする。また、今後は5月に札幌で開催される訪日旅行向け商談会「北海道銀行インバウンド・プロダクツ・2017」に参加し、2社のクレジットカードを利用できる道内の観光施設にHISクーポンへの登録を促す。北海道以外の都府県についても、1ヶ月あたり1県から2県を目処に検索を可能にしていく予定だ。
HISとクレジットカード会社2社は今後、2019年のラグビーワールドカップ日本大会や20年の東京オリンピックなどを見据え、共同でカード利用者限定の特典を提供する考え。そのほかオリエントコーポレーションの利用明細書を郵送する際に、観光施設やHISクーポンの広告などを封入するなどの取り組みもおこなうという。