日系2社、GWの国際線予約は4.1%増、ともに欧州好調
全日空(NH)と日本航空(JL)が4月21日に発表したゴールデンウィーク期間(2017年4月28日~5月7日)の予約状況で、国際線予約人数の合計は前年比4.1%増の49万3029人となった。座席数は2.8%増の63万7136席で、予約率は1.0ポイント増の77.4%だった。
企業別では、NHの座席数は6.6%増の35万1274席だったのに対し、予約人数は7.7%増の26万766人となり、予約率は0.9ポイント増の74.2%に。一方、JLの座席数は1.6%減の28万5862席で、予約人数は0.3%増の23万2263人となった結果、予約率は1.5ポイント増の81.3%となった。
2社を方面別に見ると、NHの予約数は中国が3.6%減の6万778人となったものの、それ以外は全方面で前年を上回った。特に欧州がテロ事件の影響から回復し24.9%増の2万3868人となったほか、アジア・オセアニアも12.3%増の11万9926人で2桁増となった。予約率はハワイが3.5ポイント増の87.9%で最も高く、欧州も12.1ポイント増の80.2%と8割を超えた。
JLの予約数は韓国が24.4%増の1万8905人で最も伸長。また、欧州とグアムもそれぞれ11.8%増の2万4655人、7.7%増の5085人で前年を上回った。予約率は欧州が8.7ポイント増の92.1%で最も高く、韓国も17.7ポイント増の90.5%でともに9割を超えた。予約率の伸びは韓国の17.7ポイント増が最も高く、唯一の2桁増に。次いで、欧州が8.7ポイント、台湾が3.6ポイント増の80.6%となった。
なお、JLはGW期間中に成田/グアム線の臨時便と、成田からパラオのコロールへのチャーター便をそれぞれ2往復運航する予定。期間中の出入国者数のピークは、日本発はNHが4月29日、JLが4月28日。日本着はNHが5月7日、JLが5月6日を見込む。