田村氏 　日本政府観光局（JNTO）によると、2017年3月の日本人出国者数（推計値）は前年比12.1％増の173万9000人となり、2ヶ月連続で2桁増となった。昨年6月から10ヶ月連続の増加となる。

　観光庁長官の田村明比古氏は4月19日の定例会見で「（中国や韓国など）近隣諸国のボリュームゾーンへの旅行者が戻ってきており、このトレンドが続いていけばと思う」とコメント。一方で、年間出国者数が過去最高の1849万638人に上った12年と比較して「本来の海外旅行のポテンシャルからすればまだまだで、回復の途上」とも語った。

　朝鮮半島情勢の緊迫化については、外務省が4月11日に注意喚起のスポット情報を発出したことに言及。旅行需要への影響に懸念を示すとともに、状況を注視していく考えを語った。

　なお、3月の訪日外国人旅行者数は9.8％増の220万5700人だった。詳細は別途記載（下記関連記事）。