ブラジル・サンパウロ、「ジャパン・ハウス サンパウロ」オープンは4月30日。一般公開は5月6日
■ 坂本龍一氏による無料コンサートも開催予定
外務省がサンパウロ、ロンドン、ロサンゼルスの3都市で設置を目指している「ジャパン・ハウス」のうち、「ジャパン・ハウス サンパウロ」が世界に先駆け2017年4月30日に開館することが決まりました。
4月30日は開館式が行われ、一般公開は5月6日からとなります。
「ジャパン・ハウス」は、日本の文化を発信する海外拠点として外務省が計画しているもので、サンパウロは最初のオープンとなります。1月半ばには日本の伝統建築技法「地獄組み」を使ったファサードが公開され、話題となりました。
開館式には、麻生副総理が参加する方向で調整がされているほか、ブラジルの政府関係者、総合プロデューサーの原研哉氏、建築家の隈研吾氏ら関係者が出席を予定。最初の1週間はオープニングウィークとなり、記者会見や招待者向け内覧会など様々なイベントが行われる予定です。
また、一般公開された翌日の5月7日には、音楽家の坂本龍一氏、三宅純氏とブラジル人音楽家・モレレンバウム夫妻による、一般向けの無料コンサートが市内の劇場で開催されます。
■ 館長兼事務局長にはのアンジェラ平田氏が就任
「ジャパン・ハウス サンパウロ」は、ブラジルをはじめ中南米の人々に日本を紹介する役割を持っていることから、ハワイアナス(Havaianas)のブランド戦略を手掛けた日系人のアンジェラ平田氏が館長兼事務局長に就任。企画局長には世界の博物館でキュレーターを歴任したマルセロ・ダンタス氏、PR局長には国際的ジャーナリストのネリー・カイシェッタ氏が選ばれました。
日本ブラジル協会が2月に開催した講演でアンジェラ平田氏は、「日本人が考える日本の紹介ではなく、日本をよく知る外国人の目で見る日本を紹介できるでしょう」と述べ、今後の抱負を語りました。
■ 最初の企画展示は「竹」がテーマ。レストランでは魚焼き定食も!?
ジャパン・ハウスでは、展示、物販、飲食を通じて日本を紹介していきますが、展示企画の第1弾は「竹」がテーマになることが発表されています。日本から職人を招き、天井まである巨大オブジェや、竹かごなどの工芸品が飾られるとのこと。ブラジルにも自生する竹を通じて、日本古来の生活様式や芸術面を紹介します。
レストランでは、サンパウロで日本食レストランを構える坂本淳氏が責任者となり、焼き魚などの定食を主流としたメニュー構成が予定されています。
物販事業では、和食器や日本酒、日本食がテーマになる予定ですが、どのようなテナントが入るかは、まだ調整中とのこと。オープンが近づくにつれ、さらに詳細が決まっていくことになりそうです。
【 参考 】
◎ ジャパン・ハウスについて
http://www.japanhouse.jp/
◎ ジャパン・ハウス サンパウロ オープニング・ウィークイベント
http://www.sp.br.emb-japan.go.jp/files/000246347.pdf
◎ ジャパン・ハウス サンパウロ
住所: Av. Paulista, 52-Bela Vista, Sao Paulo - SP, 01210-000 Brazil