インタビュー:アメリカン航空日本地区営業部統括本部長の永井氏 [PR]
イメージ一新の大規模リニューアルを実施
ネットワークとプロダクト双方の利便・快適性を強みに
2017年の路線計画で、日米間の座席数を増加させたアメリカン航空(AA)。日本航空(JL)との太平洋路線共同ビジネス(PJB)から6年、フラッグシップキャリアの使命やほぼ同時期の経営再建など、共通の課題や経験を生かし、互いに強みを磨いてきた。AAとしても先ごろには座席周りなどの機内プロダクトを刷新し、従来の強みである以遠の路線網に加えて旅客の利便性や快適性の向上に力を入れている。AA日本地区営業部統括本部長の永井哲也氏に、同社の現状と強みを聞いた。
-まずは改めて、AAが自負されている強みを教えてください
永井哲也氏(以下敬称略) やはり、約70都市に就航する中南米、カリブ、メキシコへの路線網。これが最大の強みであり、これを抜きに弊社を語ることはできない。もともとの弊社のネットワークに加え、2015年のUSエアウェイズとの合併によってハブ空港が全米に広がり、中南米への基点も広がった。欧州路線も強化しているが、日本発の旅客には米本土への直行便はもちろん、“中南米への足”のイメージも強いだろう。
特に需要が高いのはメキシコ。なかでも12都市(カンクン、サンホセ、チワワ、レオン、アグアスカリエンテス、モンテレイ、グアダラハラ、ケレタロ、サンルイスポトシ、プエルトバヤルタ、プエブラ、トレオン)が多く、前者3都市がレジャー系、後者9都市がビジネス系の需要だ。日本発の場合、ダラスやロサンゼルスからの乗り継ぎになるが、この12都市への路線は便数の多さや乗継時間などの面で非常に利便性が高い。
メキシコは日本から他社の直行便があるが、メキシコ国内の他都市へ行く場合、弊社便では米国内での乗り継ぎで最終目的地に到着できるメリットがある。
-日本線から中南米方面への乗り継ぎの利用状況は
永井 日本発の販売の約20%弱。全世界の約10%を大きく上回っており、日本の消費者にも中南米とカリブ、メキシコへ行く弊社の利便性が受け入れられていると思っている。
需要の中身だが、ビジネスとレジャーが半々で、ちょうど良いバランスで推移している。特にメキシコは、米政権の今後の舵取りが懸念される部分はあるものの、ビジネス需要で大きな法人契約もある。一方、レジャーではカンクンが大きなビジネス。弊社も以前から力を入れており、旅行会社と送客してきた。