ジェイティービー（JTB）グループ20社（※）の2017年2月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は昨年がうるう年だったことなどから、前年比11.3％減の634億5500万円となり、2ヶ月連続で前年を下回った。団体旅行は11.1％減で、このうち一般団体は「提携販売」が0.8％増となったものの、「企業」は1.6％減、「組織」は15.1％減となった。教育団体は11.9％減だった。

　企画商品は9.3％減。このうちエースJTBは9.1％減で、取扱人数は12.4％減だった。方面別の取扱人数は東北が1.3％増と唯一増加したほかは、中部が7.8％減、沖縄は9.0％減などとなった。手配旅行を含む個人旅行の総取扱額は11.6％減だった。

　訪日旅行を含む国際旅行は40.0％増の63億2800万円。「サンライズツアー」の4月1日時点の人員ベースの予約状況は、4月が33.0％増、5月が22.7％増、6月が15.6％増で、昨年は3月末だったイースターが今年は4月中旬にあるため、4月が好調に推移しているという。

　訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の4月5日時点人員ベースの予約状況は、4月が11.7％増、5月が9.3％増と増加している一方、6月は25.0％減となった。集計時点では、清明節やイースター休暇、花見需要などにより宿泊需要は4月に集中しており、6月以降の予約はこれから伸びる見込み。

　なお、海外旅行の取扱額は0.9％増の379億1500万円で、その他を含む合計は5.7％減の1119億2900万円だった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

※JTBグループ20社：JTB北海道、JTB東北、JTB関東、JTB首都圏、JTBコーポレートセールス、JTB中部、JTB東海、JTB西日本、JTB関西、JTB中国四国、JTB九州、i.JTB、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTB沖縄、PTS、JTBグランドツアー＆サービス、JTBメディアリテーリング、朝日旅行、JTB京阪トラベル