外務省、エジプトに注意喚起のスポット情報、教会爆破受け
外務省はこのほど海外安全ホームページで、アレキサンドリアなどエジプト北部の2都市で、キリスト教コプト正教会の教会が爆破され、合計で160名近い死傷者が出たことを受け、注意喚起のためのスポット情報を発出した。イスラム教過激派組織のISILが犯行声明を発出しており、エジプト政府は全土に非常事態宣言を発出している。
外務省はエジプトを訪れる旅行者に対しては、最新情報の入手に努めるとともに、テロの標的となりやすい宗教施設などを訪れる際には、十分に注意を払うよう呼びかけている。そのほか今月にはイースターやローマ法王の訪問を控えることから、再び宗教対立を助長する事件が発生する可能性に留意すべきとしている。
なお、同省は今年2月にアレキサンドリアの危険レベルを2の「不要不急の渡航は止めてください」から、1の注意喚起に引き下げたところ。その他の地域についてはレベル1からレベル3(渡航中止勧告)までの危険情報を発出している。