くまもとDMC、「稼げる観光」実現へ-株式会社の強み発揮
▽観光情報サイトに予約機能実装、ランオペ事業も視野に
くまもとDMCは4月10日に、マーケティング活動の一環として、観光情報サイト「熊本再発見メディア『おるとくまもと』」を開設したところ。同社のスタッフが熊本県の「観光」と「食」をテーマに現地を取材し、文化や観光、飲食店、土産物などの情報を掲載するもので、浦上氏は「すべて自社でコンテンツを作るのが強み」と強調した。
5月頃には、同サイトに宿泊施設や着地型ツアーの予約機能を実装するほか、県産の食品の販売も開始する計画。そのほか、夏には「おるとくまもと未来大学(仮称)」を設立し、熊本県の魅力を取材して記事化できる人材の育成を開始する。また、訪日客を対象にしたランドオペレーター事業にも取り組むという。
現在の課題については外山氏が、アクティビティの情報を旅行者に十分訴求できていない点を挙げ、「着地型旅行についてはお客様と事業者のマッチングが必要」と語った。観光客が熊本に来てからアクティビティの存在を知っても、申込締切が1週間前などに設定されていてはなかなか参加できないという。今後については旅行会社のツアーにアクティビティを盛り込む取り組みを強化するとともに、地元の関連業者の意識改革も促す考えを示した。