外務省、ストックホルムの車輌テロで注意喚起-ツアーは影響なし
外務省はこのほど、4月7日にスウェーデンのストックホルム市内でトラックがデパートに突入して死傷者を出したテロ事件を受けて、注意喚起のためのスポット情報を発出した。ストックホルムを含む同国を訪れる旅行者に対しては、報道などから最新の関連情報を入手すること、観光施設やデパートなど不特定多数の人々が集まる場所を訪れる際には周囲の状況に注意を払うこと、「たびレジ」に登録することなどを求めている。
ヨーロッパでは近年、フランスやベルギー、ドイツ、イギリスなど各国でテロ事件が発生しているが、北欧ではこれまで目立った事件は発生していなかった。本誌の取材に応じたJTB広報室と阪急交通社広報部によれば、催行中およびこれから出発するツアーへの影響はなく、予約のキャンセルなども見られていないという。
なお、日本では大きく報道されなかったが、公安調査庁によれば昨年2月にはストックホルム郊外のトルコ文化関連施設で爆発が起き、建物のすべての窓が吹き飛ぶ事件が発生。そのほか8月には隣国デンマークのコペンハーゲンで、男が麻薬捜査中の警察官を銃撃して警察官2人と市民1人が負傷させたのち、ISIL系のメディアが「ISIL兵士の犯行」と発表する事件が起きている。