主要49社、1月の国内旅行は5.3%減、外国人は2割増

  • 2017年4月6日

 観光庁が取りまとめた2017年1月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額の合計は前年比5.3%減の2140億5400万円となった。同庁によると、昨年に政府が実施した「ふるさと割」の効果の反動などにより、前年を下回った。募集型企画旅行は取扱額が5.1%減の660億9252万円、取扱人数が7.3%減の228万2933人となり、単価は2.3%増の2万8951円となった。

 取扱額が最も大きかったのはジェイティービー(JTB)15社で、11.6%減の600億6138万円に。以下は、楽天が6.6%増の371億4823万円、KNT-CTホールディングス8社が0.2%増の203億5393万円と続いた。

 前年からの伸び率では、DeNAトラベルが68.7%増の3億5716万円と最も伸長した。2位は4月18日に東証マザーズに上場する旅工房で、59.6%増の4744万円、3位は日立トラベルビューローで33.2%増の11億694万円だった。国内旅行を取り扱う48社のうち、16社が前年を上回った。

 外国人旅行の取扱額は23.8%増の124億7618万円で、同庁によると、今年は春節が1月末から始まったことなどが影響したという。募集型企画旅行は取扱額が2.7%増の4億3945万円、取扱人数が22.0%増の3万3585人だった結果、単価は15.8%減の1万3085円となった。

 取扱額が最も大きかったのは、JTB15社で36.4%増の49億5162万円。次いで、HIS5社が27.5%増の24億2022万円、日本旅行が12.6%増の18億9004万円となった。

 前年からの伸び率については、トヨタツーリストインターナショナルが678.7%増の104万円で1位に。以下は、JTBビジネストラベルソリューションズが621.3%増の535万円、DeNAトラベルが380.6%増の7054万円と続いた。取扱額が1億円以上の企業では、京王観光が102.7%増の1億4855万円と最も伸長。次いで、楽天が41.1%増の9億2810万円、HIS5社が27.5%増となった。外国人旅行を取り扱う35社のうち、18社が前年を上回った。

 なお、海外旅行の取扱額は前年比5.2%増の1392億8499万円で、総計は0.8%減の3658億1517万円となった。このうち、募集型企画旅行の取扱額の総計は2.5%減の1085億9732万円、取扱人数の総計は6.8%減の254万2763人となり、単価は4.6%増の4万2708円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※観光庁は昨年9月まで50社の取扱額を掲載していたが、10月からホワイト・ベアーファミリーの情報が非開示となったため49社になった


主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
1月単月